
実は、原料になっている「国産シルク」は、いま消滅の危機を迎えています。
群馬・桐生発『WITH OR WITHOUT』の使命は、「日本の養蚕業を復興して、体にいいシルクを国内外にもっと広める」こと。
絹織物で知られる群馬・桐生市で、エサの桑から栽培し、カイコを育てています。
保湿力にすぐれたシルクは、石鹸をはじめとする化粧品、肌に触れる衣類、食品となんでもつくれて、捨てる部分がほとんどない万能素材。
「とはいえ、手間のかかるシルクより、ずっと安く大量につくれるポリエステルやナイロンといった、化学繊維の生産量は圧倒的です。
でも、化学繊維の製造は、石油や水の資源を大量に使うし、CO2排出量も多い。子どもをもったことで、ますます未来の環境を考えるようになりました。
国産シルクの復興を通じて、地球温暖化を止めたい」
『WITH OR WITHOUT』の高嶋耕太郎氏は、そう決意を話します。
『WITH OR WITHOUT』代表の高嶋耕太郎氏
アパレル業界で経験を積んできた高嶋氏は、国産シルクの危機と可能性に注目し、取締役を務めていた会社から独立。
2021年6月に『WITH OR WITHOUT』を立ち上げて、大人も子どもも使いやすいシルク石鹸から、国産シルク復興の道を歩み始めました。
「桐生市内にある、私たちのラボでは、2021年に、15,000頭のカイコを育てました。2022年は、60,000頭を目指しています。
エサとなる桑の葉も、桑畑が減りつづけているので、自社で2000本の桑の木を植えて、育てはじめました。

さらに、日本国内だけでなく、人口が増え続けている東南アジアでの販売をめざして、シンガポールにも事業所を設立。2022年4月からは移住して、海外での事業展開をはじめています。